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Channel: 長文日記
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最近、フェティシズムが足りない

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 いや、足りなくてもいいのかもしれないけど。


 すっかり物欲と無縁の生活を送っております。


 どのくらい物欲と無縁かというと、「うーん、出張するからカメラを新しく買おうかなあ。α7Sとか買おうかなあ・・・でもその金で酒とか飲んだほうが楽しいかな」くらいです。


 車雑誌もほとんど読まなくなっちゃったし、カメラ雑誌もほとんど読まなくなっちゃったし、週アスは電子版しかなくなっちゃったしで、ほんとに物欲がない。ヤバイ。


 だいたい、最近買ったものといえばHoloLensくらいで、いやーまずいだろ。



 なにがまずいと思うかというと、やっぱりモノ作る人間は、モノに対するフェティシズムを常にグツグツ煮えたぎるマグマのように持っているべきなのではないかと思うからです。まあそれがわけわからん拘りになってしまう可能性も否めないけど。


 カメラの部品ひとつ、手触りひとつ、クルマの曲線ひとつ、眺めたり、ナデナデしたりしながら「このマグネシウムの質感が」とか、「この曲線が」とか、やっぱりそういうところに萌え萌えしてこそだと思うわけです。



 で、それはもう不惑だからか!?と思わなくもないけれども、もっと美術品とかを愛でるがごとく、カメラとかを愛でたい。愛でたい。めでてーな。



 だからそういう意味ではモノ系のポエムじみたエントリーをむかしは定期的に書いてた気がするんだけど、最近全然書いてないでしょ。本読んで面白い、とかは書いてるけど。


 それは写真を撮らないから!っていうかiPhoneで撮ってるから!

 でもiPhoneだと、どうしても、道具として万能すぎて、愛せないんだよね。


 この「愛したい」という感情、分かりますか?わかりませんか。

 たとえばGRは愛せる。

 α7Sもたぶん愛せる。もちろんシグマも。528も。

 でもiPhoneは愛せない。


 なんだろうね。アイドルオタクが、マイナーな時は好きだったけど、メジャーになったらもう興味ないみたいな感じだろうか。わからない。そういう経験がないから。


 いや、メジャーなものを作るというのはもしかしたらそういうことかもしれず、愛されるものっていうのはもう明らかな欠点とか、尖った部分があるものだから。


 iPhoneに尖った部分とか明らかな欠点とか、ないんだよね。

 だから愛せない。

 最近のiPhoneのデザインはむしろ嫌い。


 マイナーな頃のMacBookは愛せたなあ。結局、それがメジャーなのかマイナーなのかっていう違いくらいしかないのかねえ。


 ちなみに僕はHoloLensは愛せない。

 面白いと思うけど。


 とても面白いとは思うけど中途半端なんだよね。

 これもって世界自由旅してやろうという気分には残念ながらならない。不思議なことに。

 GRとかライカとかなら、世界の果てまでいってやろうって思えるのにね。


 でも現実的にはEOS5DMkIIとかでかすぎだし、持っていくには専用のリュックが必要だし、やっぱり今回もお留守番かなって思うんだけど、うーん。どうしよう。やっぱり持っていくべきか。悩む。



 というわけで今日はこれから大阪に行って講演したあと、そのまま東京に戻ってきて、成田からシャルル・ド・ゴールへ行きます


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